2009年1月4日日曜日

XpdfのPETパッケージ

PuppyLinuxにディフォルトで入っているPDFビュアーはePDFViewですがファイルの表示スピードなどが遅く感じられます。そこでより軽量なXpdfの日本語PETパッケージを作成してみます。PuppyパッケージマネージャからインストールしたXpdfは起動すらせず、使い物になりません。以下はPuppy4.1.1日本語版の例です。

1.まずCMapがすでにインストールされているか確認する。無ければ日本語Fontの埋め込みが無いPDFファイルはうまく表示されません。以下はCMapが無い場合の方法で説明します。Poppler-dataなどを導入していたらCMapはすでに有ると思います。

2.debianからバイナリをダウンロードしてくる。
xpdf-common_3.0.2-1.4_all.deb
xpdf-jpanese_20040727-1_all.deb
xpdf-reader_3.0.2-1.4_i386.deb
xpdf-utils_3.0.2-1.4_i386.deb

最低必要なライブラリなどは以下
lesstif2_0.95.0-2.1_i386.deb
libt1-5_5.1.2-3_i386.deb
libxp6_1.0.0xsf1-2_i386.deb

3.作業ディレクトリxpdf_3.0.2を作成して中にxpdfのファイルを展開して行きます。展開の仕方は作業フォルダにXpdfのファイルを移動させファイルをクリックしてXArchiveで展開させると/usr、/etcのディレクトリが作成されます。最初のファイルを展開させた後に次のファイルを展開させると、最初に展開されたディレクトリの中にファイルが追加される形で展開されていきます。展開した後のxxxx.debファイルは必要ないので作業フォルダの中から退避させます。

4.xpdf-jpanese_20040727-1_all.debを展開すると作業フォルダ/use/share/fonts/cmapにCMapが展開されています。

Ghostscriptの日本語調整をしている場合はすでにCMapがインストールされていると思われますので、CMapは流用する事が出来ます。又、Poppler-dataのCMapも流用出来ます。CMapは色々な所から配布され混乱していますので、自分で何処の物を使うか決めて下さい。本家はAdobeでAdobeReaderの中にもあります。

作業フォルダ/etc/xpdf/xpdfrcに以下を追加します。テキストエディタでファイルを開き一番下に追加します。使用するFontの位置や種類、CMapの位置は調整が必要です。必要なFontは追加する必要があります。以下はxpdf-jpanese_20040727-1_all.debでCMapを追加した場合を示します。Windows等で作成されFontの埋め込みが無い場合の代替Fontを指定します。この内容は同じディレクトリにあるxpdfrc-japaneseを参考に手を加えたものです。

ここにFontの代替設定が無い場合は全てdisplayCIDFontTTで設定したFontで表示されます。

5.作業フォルダ/usr/share/applications/xpdf.desktopを一部修正します。

ファイル内にあるCategoriesをCategories=X-DocumentUtilityにします。これでXpdfのメニューがePDFViewと同じ所に表示されます。

5.PETパッケージにします。作業ディレクトリが/tmpにあるとすれば、ターミナルより

#cd /tmp
#dir2pet xpdf_3.0.2
step1は「no」すでにxpdf.desktopが在るので。
step2はPDFviewerで良いでしょう。
後は全てenter

6.ライブラリもPETパッケージにしてインストールした後、XpdfのPETをインストールします。

使った感想は、非常に使いにくい物でした。表示スピードは多少速くなった感じがします。これならまだePDFViewの方が良いかな。文字の一部に表示されない箇所があったりします。CMapの数量が少ないので、どこかの物を追加するなどまだ手を入れる必要があるみたいです。