2009年12月20日日曜日

シンクライアント

自治体などでのシンクライアント導入が進んでいるらしい。台数が多いと保守管理が大変だったり、クライアント側にHDDが無いなど情報漏洩の点からもメリットがあり、拡大しているみたいだ。

LinuxのシンクライアントはUbuntuでも構築が出来るらしく、大阪府箕面市は小中学校で使用するPCをUbuntuのシンクライアントにするらしく、その構築過程をブログで公開している。サーバーは最新のマシンを使い、クライアントは古いそこそこのマシンを流用出来るので、ソフトとハードどちらも安上がりにシステムを組む事が出来ると言うものだ。ただ単にOSをLinuxに乗り換えるだけではPCもそれなりの物が必要だが、クライアント側がボロマシンで済むのはメリットが高い。ただ子供たちに人気のジャストスマイルと言うソフトはどうなるのか、それが気掛かりだ。

箕面市役所Edubuntu日記
http://blog.goo.ne.jp/minoh_edubuntu

これは学校関連だからUbuntuに乗り換える事が出来るのであり、一般には中々難しい面がある。特にWindows専用ソフトの存在がある。製造業ではCADの存在は避けて通れない。自動車、機械、電気、建築、土木などでは、ほとんどの企業がCADを使用している。
特に機械加工などでNC加工機を使用している場合CADデータからNC加工機用データを作成する為、何の保証も信頼性も無いCAD/CAMを採用する事は難しい。Linux版CADを販売している企業はまだ少ないし、機能もWindows版CADにはとても及ばない。Windows版CADで十分実績があるのに、金銭を払ってまでLinuxに乗り換えるには勇気がいる。ずば抜けた開発力があれば別だろうが、その様な開発人員を雇用するより、すでにある物を購入した方が安くつく。従って全てをLinuxには乗り換えられないのが現実ではなかろうか。

北海道庁でPCソフトの不正コピー使用が発覚した問題で、オートデスクのAotoCAD不正使用数655本が見つかっており、自治体でもCADソフトを業務に使用している実態もあり、すぐに全てがLinuxシンクライアントになるとは思われないが、OpenOfficeだけで問題なく業務が出来るのであればメリットはあるだろう。


PuppyをUSBで使えばシンクライアントと呼べるのだろうか?